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捕鯨と海洋資源とIWC脱退

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    水産庁の『我が国周辺の水産資源の状況』というウェブサイトがあります。興味がある方は、各自で目を通されたし。


    この中に、『日本鯨類研究所によると、世界のクジラの海洋生物捕食量は約2億5千万〜4億4千万トン/年に達し、世界の年間漁獲量約9千万トンの3倍から5倍になっているものと推定されています。』という記述があります。鯨が増えすぎて、海洋中の水産資源が減っているという報告です。


    さらには、『我が国周辺水域では、特にイワシ、サンマ、タラ、サケ、イカ等の重要な漁業対象種がクジラに捕食されており、漁業とクジラが競合状態となっていることが明らかとなっています。このため、クジラによる影響は漁業経営や水産資源の管理上無視できないものとなっています。』とまとめています。


    日本は、30年前から同じ様な報告をIWCにて報告していますが、反捕鯨国は、一切この調査に対し、無視を決め込んでいますね。


    おそらく、世界中の海が鯨で溢れたとしても、反捕鯨の方々はこう言うのでしょう。『鯨は絶滅寸前だ』とね。


    捕鯨再開と一般的な流通を期待しますが、一度失くなったものを復活させるのは難しいんだろうな。。。


    日本の捕鯨は、ほぼ余すところなく鯨を解体するとは言われているけど、それは本当なのでしょうか。大まかに言えば、肉、油、皮、ヒゲ、骨、等々に分けられるんだろうけど、今の調査捕鯨や今後再開されるであろう捕鯨に於いて、余すところなく利用するってのは無理な話なのではないかと思われます。


    大昔、江戸時代まで遡ればそうかも知れない。一頭の鯨を得られれば、そこから鯨油を取り燃料とし、鯨肉として食用する。ヒゲは人形浄瑠璃のワイヤーとなり、鯨骨は刀剣や工芸品の材料となる。なんて言葉がまことしやかに言われるけど、こんなの現代では通用しない嘘ではないかなあと。


    石油以前であれば鯨油は燃料や潤滑油や食用油として重宝された訳で、この時代には鯨油を取ってそれ以外は海洋投棄されていました。欧米諸国が行なってきた事で、明治以降の日本も同じだったと思われます。


    そして、石油時代である現代では、鯨油は必要ないわけで、鯨骨もヒゲも恐らくは必要とされない。鯨肉が大手の流通網に乗らない限り、捕鯨から得られる利益は期待できません。


    IWCという団体が、単なる反捕鯨団体であり、多くの環境保護団体と同様に、単なる資金集め団体であることは明白なので、日本のIWC脱退自体には何の問題もないと思います。むしろ遅いぐらいです。


    個人的な思いとしては、ただ単に美味しい鯨を食べたい、という事に尽きます。鯨の竜田揚げ、鯨のベーコン、鯨のステーキ、鯨の百尋、食べた人にしかわからないかも知れないけど、自分にとっては懐かしい味であり、懐かしい匂い。鯨肉を食べたいのです。


    国として捕鯨再開に向けての方針を打ち出したとして、民間がそれに同調して動くような施策が全く聞こえてこないのが実情です。


    鯨油に関しての消費先はあるのか。例えば火力発電やゴミ焼却の燃料にはなるのか。鯨骨は廃棄・焼却処理するしかないのか。焼却処理したとして、肥料などとしての利用価値はないのか。そもそも、鯨肉の流通網は再整備できるのか。


    まだまだ、前途多難な捕鯨再開なのです。


    JUGEMテーマ:日本の外交


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