歴史教育と思想教育

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    教育関係者にとっては聞き馴染みのある言葉。高大連携歴史教育研究会。そんなに古い団体ではなく、2015年8月に作られた団体です。それなりの人間が会員として存在するので、文部科学省への影響力もそれなりにあるものと思われます。


    この高大連携歴史教育研究会(略称:高大研)の提案がとんでもない内容なんですよ。坂本龍馬、高杉晋作、上杉謙信、吉田松陰、などの言葉を高校の教科書から削除し、従軍慰安婦、南京大虐殺などの言葉を載せるんだそうです。


    そんな事をやる前に、歴史教科書に関してはもっとやる事がたくさんあるでしょうに。


    僕が日本史を習った中学2年生の頃。第一次世界大戦のくだりで、こんな事が書かれています。「オーストリアの皇太子がサラエボにてパレードをしていたら、セルビア人青年によって暗殺された。オーストリアがセルビアに宣戦布告をして第一次世界大戦が始まった」んだそうです。意味わかんないでしょ?


    歴史を知らない人が言います。「鎌倉幕府の成立が1192年から1185年に変わったらしいよ」って。変わってませんからw


    坂本龍馬に関して言えば、薩長同盟を作るべく西郷隆盛と桂小五郎(木戸孝允)を引き合わせた事しか書かれていません。わざわざ減らすほどのことでもありませんww


    高大研の話は高校の教科書での話ではあるものの、この話は中学校・小学校の歴史の教科書にも関係する話です。日本という国の歴史を語る時に登場する「ヒーロー」を抹殺し、朝日新聞の捏造と誤報から生まれた言葉を掲載するという、およそ日本の教科書とは思えないおかしな事を提案しているとしか思えないのですね。


    この高大研なるものに興味を持ってちょっと調べて行くと、あっという間に色々な事がわかってきます。


    まず、高大研のWebサイトのURL。琉球大学です。そして、高大研のサイトを見て行くと、その創立大会は東京大学。事務局は京都教育大学。そのほか、大阪大学、東京外語大学などの日本の国立大学の名前が随所に見られます。日本の歴史を研究するののでしょうから、最高学府の歴史研究者たちが名前を連ねているのは当然なのかもしれません。


    この高大研のメンバーのうち、会長である東京大学名誉教授の油井大三郎さんって人がいます。この人の書籍を調べると「ベトナム戦争に抗した人々(山川出版)」「未完の占領改革(東大出版)」「アメリカの歴史(有斐閣)」「好戦の共和国アメリカ(岩波)」などなど。出版社を見るだけでもなるほど〜という気がします。


    いわゆる、日本自虐史観を支えている方々の集団なのかなあと思えて仕方がありません。


    ちなみに、Googleの検索ウィンドーに「高大連携歴史教育研究会」と打ち込むと、


     高大連携歴史教育研究会
     高大連携歴史教育研究会 左翼
     高大連携歴史教育研究会 反日
     高大連携歴史教育研究会 メンバー
     高大連携歴史教育研究会 思想
     高大連携歴史教育研究会 用語
     高大連携歴史教育研究会 アンケート
     高大連携歴史教育研究会 朝日新聞


    というサジェスチョンが現れます。


    そして、「油井大三郎」と打つと


     油井大三郎
     油井大三郎 左翼
     油井大三郎 祖父
     油井大三郎 未完の占領改革
     油井大三郎 東京女子大


    というサジェスチョンが現れます。


    Googleさんのサジェスチョンは、世の中の人が何をどう考えているのかという一つの指針となります。この油井大三郎なる御仁が左翼なのか反日なのかは僕は知りませんが、高大研の提言や活動内容(と言ってもWebサイトで見ただけですが)を見るだけでも、少なくとも多くの方が自虐史観とともにいらっしゃるのではないかな〜という予測は余裕で立っちゃいますね。


    歴史というものは、同じ一つの事象を取り出したとしても、そこに関わった国によって、その事象への評価は異なって当然です。日本の教科書に出てくる歴史は、少なくとも日本から見た歴史です。


    そして、できれば、そこにあった事実を事実として羅列すれば良いのです。その事実と事実の羅列から、なぜそのような事態が生じたのか、という出来事を淡々と学術的に紐解くべきものです。


    そこに、現在の国家の思惑とか、ましてや他国の思惑なんぞ、入る余地はないのです。地政学を排除された日本の歴史学者に、そもそも出る幕はないと思っています。


    高大連は「詰め込みではダメ、暗記ではダメ」と言います。僕もそれには異存ありません。では逆に問いたい。今の歴史教科書のダメダメなところをなんとかしろと言いたいです。僕が習った35年前も、状況は今と同じでしたけどね。僕が日本史を習った中学2年生の頃、第一次世界大戦のくだりで、こんな事が書かれています。冒頭にも書きましたが、もう一度再掲します。


    「オーストリアの皇太子がサラエボにてパレードをしていたら、セルビア人青年によって暗殺された。オーストリアがセルビアに宣戦布告をして第一次世界大戦が始まった」


    これで意味を理解できたとしたらエスパーですよ、まったく。。。


    僕はこれで歴史が大嫌いになりました。だって、文章に脈略がないんですもん。更に言えば、そこを先生に質問したものの、先生かも明確な答えが出てきませんでした。


    ちなみにこれ、今の教科書でも同じですからね。日本史の中で、現代に繋がる歴史としては、明治以降の近現代史です。でも、そこに至るまでの話としては、やはり安土〜桃山〜江戸に関してもそこそこ把握しないとまずいのです。ついでに言えば、安土時代の前の鎌倉〜室町あたりの事も知っておきたい。であればその前の・・・キリがありませんよね。


    世界史の最初、あるいは世界地理の最初とも繋がる部分として、石器時代の話から日本史は始まります。そして縄文・弥生と入って行くわけですが、そこ、そんなに重要か???という疑問があります。不要ではないけど、そんなに重要ですか?と問いたい。飛鳥時代までの渡来人との関連性など、中国や朝鮮との関連性も捨てられるもんではないと思う。けどさ、明治以降の話の方が重要なのは間違いないですよ。なのに。奈良平安鎌倉室町安土桃山江戸まではしっかりやるのに、明治以降の端折り方が半端ないですよ。


    日清・日露・第一次世界大戦。日本が経験した「戦争」の歴史をなぜちゃんと教えないのか。日清・日露で勝たなかったら、日本は不平等条約の破棄すらできないままだったはず。


    下関条約で清から割譲された遼東半島。ここを日本は三国干渉によって清に返還するわけですが、なぜこの三国が日本と清の問題に口出ししたのか。そしてその後遼東半島はどうなったのか。


    そして、例の第一次世界大戦のくだりです。なぜ大戦に発展したのか。日本はそこにどう関わったのか。本来は関係のないヨーロッパの戦争なのに、なぜ日本が参戦しているのか。日本の教科書を読んでいると、日英同盟を口実に清におけるドイツの領地を奪った火事場泥棒的なことしか書かれていませんが、本当は全く違います。


    その辺りの事をきちんと学習しなければ、正しい歴史観は育ちません。


    現在の歴史教科書は、嘘はほとんど書かれていないと思います。つまり、少しは書かれていますw


    問題はソコではなく、本来は書かれていなくてはならない事柄が抜け落ちているのです。特にアジア各国との関連性では、日本が全て悪かったかのような印象を持たれるような事柄が多く書かれ、日本が世界に貢献した事が意図的に省かれていると言わざるを得ないのですね。


    あとは、教育審議会とか文科省がどう判断するかというところなのですが、弱腰の文科省が、どう対応するのか、見ものです。


    JUGEMテーマ:歴史


    縄文時代と弥生時代のネーミングセンス

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      先ほど、「士農工商と四民平等」に関して書いたのですが、歴史を学ぶ前に、その前提と言うか前置きというか、そう言う事をちゃんとしておいた方が良いと思うのですよね。そんな内容です。

      歴史が事実とは限らない①

      そもそも、歴史と言うものは、様々な文献を参考にしながら、こう考えたら辻褄が合うな〜という事の集大成です。当時の歴史書や公文書など、歴史的事実としてほぼ間違いない事柄を中心にしながら、『大鏡』『今鏡』『 水鏡』などの歴史的物語の内容や、伝承・言い伝えなどを総合的に読み解いて体系化したものです。

      つまり、想像の範囲が非常に大きいのです。それを理解した上で歴史を学ばないと面白くもなんともありません。それを教えなかったとしたら、社会科の教師として失格だと思っています。

      例えば、みなさんが習った時代区分の名前。縄文時代、弥生時代。なぜ、その様な名前が付いたのかを御存知ですか?

      縄文時代。当時使われていた土器には縄目の文様が描かれていた。なので、その土器を縄文土器と呼び、その土器が使われていた時代が縄文時代。

      弥生時代。当時使われていた土器は、縄文土器とは違い、薄手でしっかりと焼き上げられた実用的な土器。この土器が発見されたのが東京都文京区弥生町。この発見された場所の名前を取って弥生土器と呼び、この土器が使われていた時代を弥生時代。

      万が一、この土器が南大沢で発見されていたら「南大沢土器」「南大沢時代」なんて言う呼び名になっていたかもしれないわけですよww

      それと、当たり前ですけど、縄文時代と弥生時代の移り変わりなんて、長い年月をかけて文化(稲作とか青銅器とか)が伝播していくのに合わせて移り変わっていったのであって、「はい、今日から縄文時代!」なんて話ではありません。考えてみれば当たり前の話ですが、小学校でテキトーな教師に歴史を習った子供は、そんなもんだと思ってるんですよw

      ちなみに、考古学に関しても、地質学や天文学など、様々な分野の科学を始め、伝承などを含めて研究する学問ですよね。そして、考古学と歴史学は、密接に関わり合っているわけですし。

      地震というものの検証に、考古学と歴史学が非常に大きな役割を果たしている事も付け加えておきたいと思います。

      続くかも(笑)

      http://blog.esuteru.com/archives/8571547.html

      JUGEMテーマ:歴史



      【衝撃】俺らが学校で習った「士農工商」は存在しなかった!今は教科書からも削除 という笑える話

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        「士農工商」に関して話題沸騰な感じで、歴史好きとしてはちょっと嬉しいのであります。

        士農工商と四民平等

        そもそも「士農工商」は職業の別であって階級の別ではないんですね。この言葉自体は中国の周王朝の頃から使われている言葉だったそうで。「武士も農民も職人も商人も」という意味で、そもそもは、「みんな」という意味合いで使われていたそうです。

        江戸時代に於いては士が支配階級、農工商が披支配階級という事で、職業的にほぼ固定、世襲制が確立されていったわけなのよね。

        では何故、士農工商が身分制度として使われたかという話。これには諸説あるんだけど、私が推すのは「明治政府が江戸幕府の政策を否定するためにでっち上げた」という説。江戸幕府を倒して明治政府になり、これからは大きく変わりますよ〜というプロパガンダに使われたという考えです。

        1868年に五箇条の御誓文とともに五榜の掲示がなされるわけですが、庶民にとっての実際の生活に関してはあまり代わり映えしなかったものと思われます。

        五榜の掲示なんて、道徳を守れ、徒党を組むな、キリスト教禁止、法律を守れ、村から逃げるな、とまあ、庶民にとっては雁字搦め以外の何ものでもないわけです。

        ただし明治政府としては、日本を近代国家として生まれ変わらせるために身分制度の撤廃をする事が是とされ、四民平等という政策が取られていくのです。この時の「四民」というのが「士農工商」なわけです。

        ただし、江戸時代に支配階級として存在していた上級武士と天皇家ゆかりの人々は、皇族・華族・士族という称号が与えられ、実質的な身分制度は保たれていくわけですよ。これらの支配階級を別にすると、下級武士・農民・職人・商人が平民という扱いになるのです。

        ここで、四民という言葉を整理します。あくまで、四民と言うのは「士農工商」です。「ありもしなかった身分制度をなくす」という明治政府の「四民平等」が、いかに嘘八百だったかということなんですね。

        ただ困った事に、中学の歴史の教師の中には「皇族・華族・士族・平民」を四民だと思って授業をされている方々も多く見受けられます。息子が通う中学校にかつていた社会科の先生もこの手合いでした。誠に遺憾。。。

        この話を受けて、「俺、高校受験の歴史、無理だわ」的な書き込みがありますが、大丈夫です。問題ありません。この手の微妙な解釈の違いを含む問題は、過去の高校入試問題を見てもほとんどありません。あっても1問か1問です。点数にして5点〜10点です。都立高校の過去20年分の入試問題の話です。難関私立高校は知りませんw

        ちょっと面白いので、歴史ネタを連発しておこうかな〜。

        http://blog.esuteru.com/archives/8571547.html

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